「初心者のための不動産投資の始め方」

不動産投資とは、不動産を利用し売却益（キャピタルゲイン）や運用益（インカムゲイン）を得ることを目的とする資産運用のことです。

売却益（キャピタルゲイン）とは購入した不動産を価格が上昇したときに売却することで得られる収益のことです。
運用益（インカムゲイン）とは購入した不動産を人に貸すことで得られる家賃収入のことです。

一般的に不動産の購入資金は銀行の不動産投資ローンを用いて賄います。しかし、不動産投資はあくまで資産運用であり、銀行に預けたままの現金や未利用の土地など「運用し切れていない資産」があることが前提条件です。無理のある不動産投資は、家賃収入がすべてローンの返済にいくなど大きなリスクを伴います。無理のない計画を立てましょう。

不動産投資には一棟投資法、区分投資法、戸建て投資法などいくつか種類があります。それぞれにメリットとデメリットがあり、自分に合った投資法を選択することが大切です。ここで投資初心者の方におすすめするのは区分投資法、ワンルームマンション投資などと呼ばれているものです。

なぜ区分投資法がおすすめなのか。３つ理由を挙げます。まず１つ目は初期費用が安いことです。マンション一棟を購入するにはある程度のまとまった資金が必要ですが、区分投資法では一部屋を購入して運用するので他の投資法と比べて安価に始めることが出来ます。２つ目はターゲットが単身者であることです。駅チカなど条件の良い物件は学生から社会人まで需要が高く、入居者が見つかりやすいという利点があります。３つ目は管理の手間が少ないことです。投資用のマンションには基本的に管理会社が入っており、入居から管理までを任せることが多いです。そのため副業としても始めやすく、初心者向けと言えるでしょう。

しかし空室になると収益が０になることや、資本が小さい分リスクと共にリターンも小さくなるため、しっかりと計画を立てなければ家賃収入がローン返済などの支出を下回る可能性もあります。そのため事業計画や物件選びが非常に重要となってきます。

ここからは不動産投資を始める姿が想像できるように不動産投資の一般的な流れを5つのステップで説明します。

不動産投資では資金と同じくらいに知識が重要となります。どんな物件にどんな投資をするかという投資法から空室リスクに対してどういった工夫を行うかなどの管理・運営について、また減価償却などお金を手元に残すための税務についての知識など幅広い知識が必要です。いくら位手元に欲しいのか。そのためにはいくら資金が必要なのか。それを割り出すための計算方法など、計画を立てるためにも知識が必要となります。知識を蓄える方法としてはセミナーの利用や書籍やブログを読むこと、大家の会などで実際に不動産投資を行っている方の話を聞くことなどが上げられます。

不動産投資では銀行のローンを利用される方が多いでしょう。ローンの返済は長期にわたるので金利の違いは総支払額で大きな差を生みます。そのため少しでも有利な融資を受けるために金融機関の情報を集めることは重要です。

融資可能額が分かればどのくらい自己資金が必要なのかなどやローンの返済年数が分かり、家賃収入とのバランスを計画できるようになります。この段階での計画が甘くなり投資に失敗する例が非常に多いです。そのため空室リスクやいくらで売却できるかといった出口計画まで入念に計画をたてることが成功への近道となるでしょう。

ワンルームマンション投資は入居者が見つかるかどうかで収入が0か100かが決まるので物件探しはとても重要になります。③で立てた計画に沿った物件を探しましょう。物件の探し方はインターネットで探す方法と不動産会社から紹介してもらう方法があります。まずはインターネットで相場観を養い、良さそうな物件を見つけたら掲載している業者の方と連絡をとるのが良いでしょう。物件は首都圏で駅から徒歩１０分以内など賃貸需要のある地域を選ぶことや、築年数の新しい物件を選ぶことが重要です。また実際に自分の目で見て、住みたいと思えるかどうかも重要でしょう。

条件に合う物件を見つけ、融資の目途が立てば購入となります。最後に賃貸管理会社を見つけなければなりません。経営と管理を分けられることは不動産投資のメリットのひとつであり、信頼の置ける管理会社を見つければほとんど手間をかけることなく賃貸管理を行うことが出来るでしょう。

以上、これから投資を始めたい方に向けて不動産投資の始め方を説明してきました。
ワンルームマンション投資はローリスク・ローリターンで初心者が手をつけやすい不動産投資法ですが、しっかり計画を立てないと失敗することが多いのも事実です。まずはしっかりと知識を蓄えることから始めましょう。